2007年3月12日の記事一覧

一概にピッチャーが投げる球のコントロールの付け方と言っても、色々な方法がある。特にまだ球を握る手が小さい小学3-4年生であれば、人差し指と中指の2本を縫い目に掛けて投げるのは難しいので、今の段階では、更に薬指を足して、3本の指を球の縫い目に掛けるようにさせた。そして、更に投球フォームを支える体の筋力も十分ではないので、常に一定の動作を繰り返す事を念頭にコントロールの付け方を教える事にした。それには、体の動きに無理がない事が前提である。それとやはり前回も書いたが目標に対して、目線を切らない事だ。
私が息子に教えたコントロールの付け方のポイントは5つ。
1.キャッチャーミットから目を放さない事。
  人間の自然の動きとして、目で見ている方向に体が自然に動く原理を利用しよう。
2.右腕・右肘の動きは、下から上にする事=オーバースローにする事。
  オーバースローであれば、とんでもなく逸れてしまう事を防げるし、上下の高さだけに気を付ければいいので、これは指から球が離れるタイミングのみで、調整できるようにしよう。
3.左手は、投球動作の際に、キャッチャーミットを目掛けて差し出す事。
  キャッチャーミットを左手で指すことで、今から投げる目標の意識付けをしよう。
4.踏み出す左足は、キャッチャーに向かって真直ぐにする事。
  右腕が下から上に上がり、更に目標に向かって一直線になるような動作をしよう。
5.右足の膝は深く曲げない事。
  投球動作の最中に自分の頭が極端に上下に動かないようにして、目線を一定にしよう。
これでも、ポイントは多いと思うが、まぁー5つまでなら、頭で思い出す事も出来るだろうと思って5つに絞ってみた。上に挙げた5つのポイントは既に息子には教えた事だが、段階を経て教えたので、どこか欠けている事もあるだろうと思い、一応簡単にまとめてみた(つもり?)。
「さぁー、マウンドに上がったつもりで投げてごらん。」(私)
「うん。」(息子)
「・・・・・(黙って投球動作にはいる息子)」(息子)
「ウンっ!(球を投げた時に自然に漏れる声)」(息子)
「うしっ!」(ちょっと、球が高くて背伸びした際の私の声)(私)
「パシっ!」(球がグローブに収まった音)
「少し腕が横から出てるなぁー、頭は横にしないで、右腕が耳の横を通るイメージね!」(私)
「はーい。」(息子)
「よし、もう一丁!」(私)
この後、30球位は投げただろうか、5つのポイントはまだ掴みきれていないようだが、感じは理解したようだ。フォーム固めが出来るように、シャドーピッチングを今度は教えてみようかと思う。
続く。

息子の野球