常葉菊川と日大大垣の決勝戦を息子と観戦した。
といっても甲子園に出向いたわけではなくテレビ観戦だ。
第79回選抜高校野球決勝戦、常葉学園菊川(静岡)が大垣日大(岐阜)に6-5で逆転勝ちして、優勝だ。息子には非常に刺激的だったようだ。理由は無いが常葉菊川を応援していた息子は、8回の裏に逆転すると異常に喜んでいた。
「お父さんッ! 僕、常葉に勝手欲しいんだよねぇー」(息子)
「・・・・」(父)
「絶対、勝って欲しいなぁー!」(息子)
「なんで?」(私)
「わかんない」(息子)
こんな会話をしている最中、8回裏の常葉菊川の攻撃で、日大大垣の2塁手のエラーも絡み、逆転し成功した常葉に向かって
「よーしッ! よっしゃー!」(息子)
とテレビに向かって吼えている息子がいた、そばで妻はニコニコして、その息子の姿を見ていた。私はその試合中、1球1球に付いて、息子が投手だったら、どこに投げる?という質問をして、その結果を観ては、
「やっぱりねぇー」(私)
「あれ?」(私)
という事を繰り返していた。又、2アウトでランナーが2塁にいる場面で、レフと前ヒットでホームインの状況に付いて、
「君達のチームだったら、ホームイン出来ないだけど、どうして彼はホームインできたか分かる?」(私)
などと質問をして、息子がランナーだったら、どういうリードとスタートを切ればいいのか、などと解説を交えて教えた。
「2塁ランナーがホームインできたのはね、投手のモーションと同時にリードを広げて、更に投げた球の球筋を見て、打者が打つ!と思ったら、スタートを切るんだよ。」(私)
「勿論、その球を空振りするかもしれないし、打たないかもしれないけど、そのスタートを切るという行為が君達のチームにはないんだ。」(私)
「うん」(息子)
「空振りしたり、見逃したりしたら、戻れるようにしないといけないから、戻ることも頭に入れてスタートは切る。2アウトだから、バットに球が当たれば、そのままスタートからダッシュ!」(私)
「後は3塁のランナーコーチを見るだけ、手を回していれば、そのまま全力でホームに向かって全力疾走」(私)
「ファールになっても、同じこと、それの繰り返しで、常に先の塁を取る、っていう意識が大切なんだよ。」(私)
「うん」(息子)
これは試合中の1つの説明であるが、気が付いた点は、試合中ずーとしゃべりっぱなしの私であった。
夏の甲子園が楽しみだ。
その時には、もう少し成長した息子と甲子園観戦ができるだろう。
続く。