前回は、球の取り方と取り方を教えている状況を書いてみた。
今回は、球の投げ方に付いて、息子に教えた事を書いてみよう。
これは、前回にも書いたが私はオーバースロー派である、筋肉の付き方や骨格、自身の感覚などで、サイドスローやスリークォーターを選ぶ、又はアンダースローを選ぶ人もいるが、私はオーバースローはだ、息子の適正を見てみようと、遠投をさせてみた。
なんで?
と思う方もいると思うが、人が力いっぱい球を投げる時に、その体に無理なく投げる方法は、その人間の体付きに無理がない方法を自然と選ぶものだ。但し、確かにサイドスローやアンダースローの投げ方をピッチャーとして選んだ人でも、遠投の時はオーバースローやスリークォーターにはなるが、これはその人が意図的に、ピッチングの時に、その投げ方を選んだ、又は近距離で投げやすい為に選んだ投げ方であるからだ。
さてさて、息子はどうだ?
キャッチボールの延長で、少しずつ距離を長くしていった。どうやらスリークォーターっぽい投げ方になっているようだ。息子はスリークォーター派かな?と思いつつも、、、。
「腕を上から振り下ろす気持ちで投げてごらん。」(私)
と30メートル先にいる息子に向かって指示してみた。
次に息子が投げた時には、体を少し倒して、腕が上からでるように彼なりに工夫したようだ。
でも、これをやると体の中心がずれてしまい、更に投げる時に顔が(というよりも両目)が斜めから相手を見ることになるので、コントロールが着け難い。
「じゃー今度は、自分の右ひじが、耳の横を通るように、そして、体を横に倒さないように投げてごらん。」(私)
30メートル先でうなずく息子。
今度はかなり理想的な上半身の形になったが、息子自身は多少窮屈感を覚えているようだ。しかし、
「それでいいよぉー」(私)
この形を先ずは覚えてもらおう。そして、次は腕の振り方に入ろうと思う。ここまで読んでくれた方、野球を知っている方は、気付いた方もいると思うが、私は息子にピッチャーとしての投球フォームを今、教えているのだ。昔の自分の姿を息子に映し出そうとしている自分に気が付く今日この頃である。
続く。