バッティングで何かをつかむ、っていうのは本人にしか分からないもので、これを他人が教えるのはホントに難しい。私も息子に何かきっかけをつかんで欲しくて色々試してみたが、今回やっと息子は何かをつかんだようだ。そのヒントは2つ。
1つ目。
私が高校球児の頃、1つ下の学年に身長が170cmに満たない後輩がいた。彼のポジションは2塁守だ、背が高くないので必然的にそのポジションを彼は選んだのだ、そして打順は2番。しかし、彼は打撃練習の際にレフトにあるフェンスの更に奥にある防球ネットにガンガンと打球を当てていた。私は当時既に身長が180cmを越えており、彼と同じ飛距離を飛ばす事は出来たので、あまり関心を持っていなかったが体は小さくても打球は飛ぶ、という事は、その当時学んでいた。生きたお手本というわけだ。
私は、その事を思い出し、息子に彼の事を話した。息子の現在の身長は155cm程度なので、私の後輩と同じ飛距離を出せるとは思わなかったが、鋭いスイングで鋭い打球を飛ばすヒントが、彼のバッティングスタイルに隠れているのではないかと思った。
「お父さんが高校生の時にね、お父さんよりもずっと背の低い後輩がいたんだけど、彼は体の大きなチームメイトに負けないほど遠くに打球を飛ばしていたよ。」(私)
「そして、その彼はね、やっぱりバットを短く持っていたんだ。勿論、彼は高校生だったから、今の君よりも筋肉が付いていたから、力もあったけど、その体にあったスイングする事で打球を遠くに飛ばしていたんだよ。」(私)
「うん」(息子)
「今の君のバッティングフォーム(=ホントは構えが正しいかな)と何が違うかというとね。」(私)
「うん」(次の私の言葉を待っている息子)
「グリップの位置だ」(私)
「うん」(息子)
「彼は、グリップの位置が耳の上にあったよ。」(私)
「こんな風にね!」(実際にバットを持って、その位置を見せる私)
「やってごらん。」(私)
「こう?」(息子)
「そう、そう!」(私)
これが、1つ目のヒントになった。
2つ目。
「これって、チームメイトのMO(仮名)と同じだ!」
そう、実は身近なお手本がチームメイトにいたのである。但し、そのMO君は息子よりも背が高いがあまり打球が遠くに飛ぶという選手ではない。
「このバッティングフォーム(構え)で、練習してみようか?」(私)
「うん、やってみたい!」(息子)
早速、私と息子はバッティング練習用のケージに向かい練習する事にした。
結果報告は後日、報告させて頂こうと思う。
続く。