第11回
では、ピッチャーとしての投げ方を教えてみよう。
(左腕の使い方編)
右腕を効率よく振る為の左腕の使い方、前回のスナップスローで右肘の使い方のコツを掴んだ息子に、引き続き、左手の使い方を教えた。5-6mの近距離でのスナップスローでは、右肘の使い方=右腕の動きを覚えた息子に今度は、左手の使い方を教えてみた。先ずは、、、、、。
「気を付け、の姿勢をしてみて!」(私)
「グローブを持った左手は、気を付けの位置のまま、スナップスローをしてみよう。」(私)
「両足を肩幅位に開いて、右肘の動きに気を付けて、オーバースローねぇー!」(私)
「うん」(息子)
「んしょぉー!」(息子)
4-5球、同じ要領で投げさせてから
「投げ難いでしょ?!」(私)
「う、うん」(息子)
「どうしてか分かる?」(私)
「うーん、分かんない。」(息子)
「人間の脳は、左右別々の動きをするのが苦手なんだよ、右手でグー、チョキ、パー、左手でパー、グー、チョキって、両手を前に出して、やってごらん。」(私)
「うーん、、、あれー?!。」(グー、チョキ、パーと左右の手でやってる。)(息子)
「ね! 難しいでしょ! でも両手共にグー、チョキ、パーだったら簡単でしょ!」(私)
「うん、出来る、簡単!」
「だから、ピッチャーの投げ方も、右腕と左腕を同じような動きにするといいんだ、右腕の動きと同じように左腕を動かすと、右腕の動きもスムーズになるんだ。」(私)
「だから、左腕も下から上に持ち上げるようにすると右腕の動きも下から上にスムーズに動くようになるよ。」(私)
「うん。」(上から下に両方の腕を回している。)(息子)
「全く同じではないから、感覚だけ覚えてね!」(私)
「左腕は下から上に持ってきて、左手が左の肩の高さになったら、今度は、グローブを握るようにして、そして内側に少しひねるようにして、左の脇の下に持ってくる。」(私)
「その時に左腕を引く力を強くすると、自然と右腕、右肘が前に出てくるようになるし、強く引くことで腰が回転して、右腕の振りが強くなるんだ。」(私)
「うん。」(私の動作をじっと見つめる。)(息子)
「こうでしょ!」(私の動作を真似る。)(息子)
「そうそう、それでOKだよ。」(私)
左腕の使い方を教えた際の状況は、こんな感じであった。
続く。