2007年3月22日の記事一覧

息子は右利きだ。
学校でも、ゴムボールを壁に手で打ちつけて帰ってくる球を次の子が打ち返す遊びが流行っているみたいだが、それも右で打つのが得意のようで、家に帰ってきては、その遊びの話を妻や私に自慢げに話している。子供同士でやるゴムボールとプラスチックのバットの野球では、右で投げて右で打っている。
しかしッ!
私は息子に野球チームに入る前から、左打ちのバットの握り方を教え、実際に左打ちにするように強要した、、、、。当然、今まで子供同士の野球は右で打っていたので、息子にとっては非常に違和感のある打ち方のようで、球が思うように当たらないし、飛んでいかない。
「なんで、右打ちじゃないの?」(息子)
「野球が上手くなりたいなら、今からなら間に合うから、絶対左打ちだよッ!」(私)
「なんでぇ~!?」(息子)
「僕、なんかすごく打ちにくいんだけどなぁー」(息子)
分かる、わかる、その気持ち、でも あの時お父さんが右打ちの僕を左打ちに変えてくれて良かったと思う日が絶対くるからなッ! (と心の中でつぶやいている)(私)
「君は右利きだよね? 右利きの人が多いのは知ってるでしょ?!」(私)
「うん、、、。」(息子)
「それは、右投手が多い、という事でもあるんだよ。」(私)
「そして、右投手を打とうと思った時、バッターボックスに立った君は、左打席に入る事になるんだけど、右投手の手は、君の顔が向いている方向から出てくるでしょ!?」(私)
「逆に右打席に立った時を考えてごらん、今度は君の肩越しから右投手の手が出てくるんだ。どっちが球を見やすいと思う?」(私)
「左?」(息子)
「そう。」(私)
「これが左打者が有利になる1つ目の理由」(私)
「そして、もう一つ重要な事があるんだ。」(私)
「なに?」(息子)(なんだか、まだ納得してない感じだなぁー)
「打者は球を打った後に一塁に向かって走っていくよね!?」(私)
「その時、左打席から1塁までと、右打席から1塁、どっちが近い?」(私)
「左!」(息子) (おぉー!気が付いたか!)
「そう、左、しかも、1m位違うんだ、左打席から1塁に走った方が1mも近いんだ。」(私)
「ショートゴロを打って、右打者だとギリギリアウトが、左打者ならセーフになるんだ。」(私)
「なるほどねぇー、お父さんすごいね!」(息子)(左打者転向近し!)
「そうだ、バット持ってごらん、右打ちの構えをして、そうそう、そして右打席に立ってみて。」(私)
「ピッチャーが球を投げました、カーン!って打った真似してみて!?」(私)
「体はどっちの方向を向いてる?」(私)
「こっち!」(息子)3塁の方向を指差す息子。
「でしょ!?」(私)
「今度は左打席で同じ事してみて!?」(私)
「ハイ、カーンと打ちました! さて、どっち向いた!?」(私)
「こっち!」(息子)1塁の方向を指差す息子。
「もう分かったかな?!」(私)
「打った後には当然1塁に向かって走っていくけど、右打者は打つ時にひねった体を逆に戻しながら1塁に向かって走り出さないといけないんだけど、左打者の場合は打つ時にひねった体の向き、そのままで1塁に向かって走り出せるんだよ!」(私)
「うん!」(息子)
「さっきは、左打席と右打席の1塁までの距離の話をしたけど、それ以外にも体の動き方で左打ちの方が絶対有利なんだ。」(私)
「そっかぁ!」(息子)
「お父さん、何でも知ってるんだね!」(息子)
「でも、お父さんは何で右打ちなの?」(息子)
グサっと来た質問であった、私は右打ちなのだ。
「小さい頃に今のお父さんみたいにお父さんのお父さんが左打ちにしなさいって教えてくれなかったんだよ、だから君はラッキーだ。」(私)
小さい頃は、そんな事考えた事もなかった、遊びで左打ちにした事はあったが、小学校5年生の時は既に右打ちが馴染んでしまっていたし、チームでも4番を打っていたので、左打ちに変更しようもんなら、全く打てない4番打者の出来上がりになっていたに違いない、その時は「時、既に遅し」の状態であったように思う。
「だから、君は絶対左打ちになって成功して欲しいなぁ~!」(語りかけるような口調)(私)
「オッケー、僕、左打者になるよ!」
息子、左打者になった瞬間だった。
続く。

息子の野球